交通事故被害者の会

電車との接触事故で九死に一生を得た母の話

私の母が幼かった頃、祖母がとても大きい交通事故を起こした時の話です。

祖母が踏切をぎりぎりのところで渡ろうとした時でした。踏切の鐘が鳴り始めて、急いで渡り切ろうとしたら、すぐそばまで電車が来ていたそうです。引き返すにも後ろに車がいたので、祖母は思い切ってアクセルを踏み、列車との衝突を避けようとしました。

けれど、列車と接触。とても大きな交通事故となりました。運転席と助手席に乗っていた母はケガを負ったものの、命に別状がなかったのですが、後部座席より後ろはつぶされて無くなっていたそうです。もし後ろの席に乗っていたら死んでいただろうとのことでした。

列車はとまり、救急車もかけつけ、近所中大騒ぎだったそうです。

その踏切には遮断機がなく、それが事故の原因につながったとのことで、賠償責任には問われなかったそうなのですが、列車を遅らせることにもなり、裁判問題に発展したそうです。

結局、有能な弁護士さんが遮断機のない踏切を作ったそちらの電鉄に問題があることを証明してくださり、多額の費用を支払わずにすんだとのことでした。

もちろん、自分の車は廃車となりましたし、一切の保険も降りなかったので、母と祖母の病院代が随分とかさみ、母はいまだその後遺症で首が痛いと言っています。九死に一生を得た話として、たまに母が話してくれますが、聞くたびに恐ろしくなって、踏切では鐘がなったらつっきるのではなく、安全に必ず止まるという教訓を得ました。